エコノミストを格付けする

東谷暁氏の著作。
エコノミストの過去の主張を取り上げ、実際に起こった事象と突き合わせ、
この時の主張が間違っていると批評する。
こういう後知恵を使った評価というのは、気楽なものである。


不確定な将来を予測出来るものなどいない。
エコノミストも例外ではない。
したがって、予測が外れたと、絶対安全地帯から批評するのはお門違いである。


この本の良いところは、事象に合わせて、コロコロと主張を変えるエコノミスト
取り上げているところか。しかし、事象は絶対であるから、主張と合わなければ、
変節するしかないと思うけどね。


格付けというのは、将来に対して担保、出来なければ意味がない。
ここで行われているのは、どの予想屋が一番、当たりが多かったかを
評価しているに過ぎない。
つまり、過去の行跡の分析である。
そういうものは将来の参考にならず、格付け足り得ないのだ。