気候変動とエネルギー問題(深井 有)

IPCCはすでに崩壊。
2009年11月19日クライメートゲート事件
英国イーストアングリア大学気候研究所(CRU)から13年間に亘るデータやメールが流出。
気候温暖化を印象付けるためのデータ作りや都合の悪いデータの削除などが行われていたことが判明した。
1988年にマサチュ−セッツ大学の古気候学者マイク・マンが発表した樹木の年輪から推定したとする地球の平均気温変化を示すグラフ、ホッケースティックとして有名であるが捏造であることが分かった。
ホッケースティックはIPCCの第4次報告書から削除された。

これ以降、マスコミからは地球温暖化の報道がトーンダウンする。

気候変動の要因は宇宙線である。
太陽の黒点変化は衛星観測により、ごくわずかで平均気温に0.2℃程度しか影響しない。
二酸化炭素は気候変動の結果であって、原因ではない。
気候変動に遅れて、変動する。
現状は二酸化炭素の海洋による吸収が追いついていないので、上昇している。
数百年後には現在の2,3倍で平衡に達すると見積もられている。
それまでに化石燃料は枯渇する。
6000万年前には二酸化炭素濃度が4,000ppm程度あった。

氷床コアに含まれる空気の酸素同位体重水素濃度から気候変動が分かる。
海水中の同位体元素の存在量は一定であるが、蒸発して降水となった水は温度に依存して同位体組成が異なることを利用する。

スヴェンスマークによれば、宇宙線強度と低層雲との相関が認められた。
雲は太陽熱を反射する。
到達するミュー中間子などの中エネルギー宇宙線、全体の37%は太陽磁場によって曲げられる。太陽活動によって磁場は変化する。

長期的な気候変動はイスラエルの宇宙物理学者シャヴィヴによって次のように説明される。
・太陽系は銀河の中にある
・銀河は中心から周辺に向かって渦状腕が伸びており、星の密度が濃い部分がある
・太陽系は銀河の中を公転しているが、公転周期は銀河の公転周期より速く、銀河の中心からも外れている
・このため太陽系は星密度が高いところを周期的に横切ることになる
・星密度が高いところでは超新星爆発に遭遇する確率が高くなる
超新星爆発が起こると宇宙線が飛来する
宇宙線は太陽磁場、地磁気などによって方向が曲げられるので、太陽活動も気候に影響を与える

温暖化傾向は地球に限ったものではなく、火星、木星海王星とその衛星トリトン冥王星などでも確認されている。

大気物理学者(IPCCに多く集まる)と気候学者は全く違った種族である。
大気物理学者はシミュレーション屋であるとも言える。パラメータを調整して、モデルと現実が合えば満足する。モデルの完全制は気にしない。