必要復興資金

JPモルガン証券日本株ストラテジストの北野一氏の計算


兵庫県の県民経済計算で
震災前の1991年度から1993年度の
総固定資本形成(住宅投資、設備投資、公共投資などの固定資本の追加分)の平均値は、5.9兆円。
1994年度:5.6兆円
1995年度:7.4兆円
1996年度:7.9兆円
1997年度:6.8兆円
1998年度:5.7兆円
復興需要は1995年度から1997年度にかけて3年間続いた。


1995年度から1997年度にかけての総固定資本形成から、1991年から
1993年までの3年平均(5.9兆円)を差し引いた金額は、それぞれ
1.6兆円
2.0兆円
0.9兆円
になる。
合計すると、4.5兆円。
阪神大震災の場合には、失われたストックの復元に、これだけの資金が必要になったと言える。


1995年度の兵庫県の県民総支出は21.2兆円。
岩手県宮城県福島県の2007年度の県民総生産は、それぞれ5.0兆円、9.0兆円、9.1兆円で、
三県合計で23.2兆円で兵庫より若干多い。


必要額は4.5兆円〜5.0兆円程度。1年あたりでは、1.5兆円。