日本を破滅から救うための経済学

野口悠紀雄著。
本の題名に「破滅から救う」と書いてあるが、そんなことは何も書いていない。
マクロモデルを使って、他の経済学者が間違っているとか、御託を述べているだけである。
日本は流動性の罠に陥っているので、デフレから脱却できないそうだ。
日本の競争相手にとなる中国やインド、いずれはアフリカ諸国などの国々の賃金と日本の賃金が差がなくならない限り
安い製品の供給は止まらずデフレは解消しないそうだ。
要素価格均等化定理というのだと。
高齢者の割合が4人に1人といった日本とってはよい話である。
デフレで困る人はいない。


一方、国債に依存した財政は立て直すことが出来ず、いずれ国内で消化できなくなれば
海外で売り出すことになり、その時は日本は足元を見られるので、返済能力がないとなると
円安が進行し、インフレになるのだそうだ。


デフレなのかインフレなのかどっちなんじゃ。


国債が売れなくなれば、サービスレベルを落とすだけの話。
その前に保有している米国債を売りとばすとかやることがある。


農業は寄生産業だそうだが、それ以外にも国民の30人に1人が生活保護を受けている。
国のサービスレベルの定義をし直せば、財政問題は解決する。